一生懸命だった。

自分以外のことに。

「謙虚に。控えめに。
人のために。」

悪意から生まれた言葉じゃない。

でも、それを真面目に受け取るほど

自分の事が、最後になっていった。

そしていつのまにか、

それを疑う事さえしなくなっていた。

「自分を大切に」という言葉は、

知っている。

でも、やり方がわからない。

それは意志の問題じゃない。

誰も教えてくれなかっただけ。

答えを探しながら、

ここにいる。

これまで見えなかった選択肢が、

静かに、目の前に並んでいた。

自分のことが、

少し好きになれた。

あがいてきた分だけ、

もう積みあがっていた。

— SOLE

上部へスクロール